コーヒーブレイク

 こんにちは。
 技術的なことはさっぱりですが、マストドンをはじめFediverse界隈、もちろんFedibirdの皆さんにも沢山ご利用いただいている豆屋です。
 この一文で「なんのこっちゃ?」と思われる方は「分散SNS」や「マストドン」で検索していただくとわかるかもしれません。
 この記事はFedibirdアドベントカレンダーの記事として書くのですが、店のブログでもあるので「コーヒー生豆の移り変わり」について書いてみます。

 まず、1980年代頃。
 この時代は今のようなスペシャルティコーヒーはほとんどありませんので、コーヒーは大量生産大量消費で大手商社が取り仕切っています。自家焙煎店もちょこちょこ出てきてはいますが数は少なく、大手ロースターから仕入れてコーヒーを淹れる喫茶店が主流です。
 このころのコーヒーはブラジルサントスNo.2やコロンビアスプレモ、マンデリンG1、モカマタリ、モカハラー、キリマンジャロ等がこだわりコーヒーの代名詞であり、仕入れたコーヒー豆から欠点豆をハンドピックして使う事によりコーヒーの品質を上げるのが精一杯です。
 コーヒー生豆のグレードについても、様々な農園のコーヒー生豆をひとまとめにして大きさによりふるい分け、例えばスクリーン18(18/64インチ)の生豆であればスクリーン16や15に比べて異物混入が少ないために高品質である。だったり、標高の高い場所で収穫された(昼夜の寒暖差が大きい場所である)から高品質である。等のざっくりとした基準で取引されています。もちろんカッピング評価もありますが、現在ほど詳細ではありません。そして現在でも一般品(コモディティ)コーヒーについては同じ基準で取引されています。

 その後、グルメコーヒーという概念がうまれます。ざっくり書くと、生産者や生産地域がはっきりしているコーヒー生豆が流通しはじめます。今皆さんのご近所にあるスーパーでも地域の生産者の方が作った野菜が名前入りで売っていて、「この峰岸さんのきゅうりはうまい」等と同じように、この生産者の作ったコーヒーだからうまい!という商品が出始めます。
 ただしこのころのスペシャルティコーヒーについては、トレーサビリティがはっきりしている商品ではあるものの、美味しさの客観評価はまだまだでした。

 そして1990年代終わりにカップオブエクセレンスが始まります。これはコーヒーを客観的に評価し味覚を可視化して点数をつけ、オークションで販売するという試みで、現在も続いており、現在のスペシャルティコーヒーの先駆けでもあります。このころからトレーサビリティがはっきりしているのは大前提で、味覚評価によりコーヒー生豆の価値が決まる時代がはっきりと始まりました。
 このカップ評価はコーヒー生豆の大きさや見た目ではなく味わい、風味により評価されますので、先に書いた一般品の「スクリーン18だから高品質」「標高が高いから高品質」という図式はあまり当てはまりません。

 その後は皆さんご存じの通り、比較的低資本で開業できることもあり、自家焙煎店も増え、カフェ開業ブームも大変な盛り上がりをみせ、現在は石を投げればカフェに当たるような状況になっていますが、焙煎の考え方や鮮度管理に問題があるようなコーヒーも散見されます。

 最後に、コーヒー生豆を取り巻く環境ですが、経済的に貧しい国が生産して先進国が消費する商品であることは避けようのない事実であり、一般品のコーヒーを栽培している場合に生産者の生活が成り立たないケースも多いようです。当店で使用している生豆については、カップ評価により適切な対価を支払う商社さんより入荷しており、生産者の方々は高評価の生豆を栽培することにより収入が上がり、生活が豊かになっているケースも多くあります。自分が産地まで行って何かできるわけではありませんが、持続可能な(サスティナブル)栽培方法を取り入れている生豆を積極的に使用していこうと考えております。ただし、サスティナブルという単語を商品の宣伝用に前面に押し出すケースも増えてきているので、取り組み方がしっかり見えているかどうか検証していくことも必要かと思われます。

Fedibirdに関係のないことかも知れませんが、コーヒーブレイクでした。

この記事はFedibirdアドベントカレンダー12月12日分の記事として書いたものです。
https://adventar.org/calendars/3903

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